小型のスマートディスプレイはコンパクトで邪魔にならず、置き時計としても使いやすいです。
スマートディスプレイの中では小型のAmazon Echo Show 5(第2世代)とGoogle Nest Hub(第2世代)を比較すると、それぞれの立ち位置の違いから時計表示にも大きな違いがありました。
この記事ではAmazon Echo Show 5とGoogle Nest Hubの全ての時計表示を写真で紹介します。
この記事を読んで頂くことによって、時計表示でできること・できないことが分かります。購入の手助けになれば嬉しいです。
Echo Show 5とNest Hubのサイズ感
本体や画面サイズはNest Hubが一回り大きい
5.5インチと7インチなので当然7インチのNest Hubの方が大きいのですが、Nest Hubはディスプレイが浮いていますので高さがあります。
画面のベゼルはEcho Show 5の方が若干細いですが、ほとんど同じです。
Nest Hubは本体カラーがチャコール(ブラック)でもベゼルが白なのが残念なところ。
意外にも奥行きはNest Hubが小さい
Nest Hubと比較するとEcho Show 5は奥行きが1.5倍ほどあります。
机などの端に置きたい場合は少し場所をとります。
ACアダプタの違い
Nest HubはACアダプタにもこだわっていて、円形の特殊な形状です。
縦がコンパクトなNest HubのACアダプタですが、横幅はEcho ShowのACアダプタよりも大きく、コンセントに差す時に隣のアダプタやプラグに干渉する場合がありそうです。
Echo Show 5とNest Hubは画面比率が違う
画面の大きさの違いに目が行きがちですが、画面比率が大きく違います。
Echo Show 5 | Echo Show 8 | Echo Show 10 | Nest Hub | Nest Hub Max | |
---|---|---|---|---|---|
製品画像 | |||||
画面サイズ | 5.5インチ | 8インチ | 10.1インチ | 7インチ | 10インチ |
解像度 | 960×480 | 1280×800 | 1280×800 | 1024×800 | 1280×800 |
画面縦横比 | 2:1 | 16:10 | 16:10 | 16:10 | 16:10 |
本体サイズ | 横幅 148mm 高さ 86mm 奥行 73mm | 横幅 200mm 高さ 130mm 奥行 99mm | 横幅 251mm 高さ 230mm 奥行 172mm | 横幅 177.4mm 高さ 120.4mm 奥行 69.5mm | 横幅 250.1mm 高さ 182.55mm 奥行 101.23mm |
Echo ShowやNest Hubのラインナップを確認すると、Echo Show 5だけ2:1という横長の画面比率です。
写真や動画を表示するには16:10の方が適していますが、コンパクトで時計を表示するのに割り切った設計のEcho Show 5。
Nest Hubの画面表示
Nest Hubの画面表示は「フォトフレーム」という項目から設定します。
画面表示は「Googleフォト」、「アートギャラリー」、「時計の全画面表示」の3種類のモードがあり、「Googleフォト」と「アートギャラリー」はフォトフレームとしての使用、「時計の全画面表示」は置き時計としての使用を想定した画面表示となっています。
「Googleフォト」モード
「Googleフォト」はGoogleフォトにアップロードした写真を表示できるモードです。
Googleフォトの写真全てを順番に表示するのはもちろんのこと、アルバムを指定したり、写真を個別に設定することも可能です。
時計と天気・気温のデザインは1種類のみで画面左下に小さく表示されます(非表示も可能)。
「アートギャラリー」モード
「アートギャラリー」は、Getty ImagesやGoogle Arts & Cultureの写真や画像をランダムで表示してくれるモードです。
「Google Arts & Culture」はオシャレな画像が多く、見ていて楽しいです。
「注目の写真」、「芸術」、「地球/宇宙」、「ストリートアート」、「Pixelで撮影」の5つのジャンルからなります。
複数選択が可能で、例えば「芸術」、「地球/宇宙」、「ストリートアート」の3つのジャンルからランダムで表示するといった設定が可能です。
「Googleフォト」モードと同じく、時計と天気・気温のデザインは1種類のみで画面左下に小さく表示されます(非表示も可能)。
「注目の写真」、「芸術」
「注目の写真」はGetty Images、「芸術」はGoogle Arts & Cultureの写真や画像がランダムで表示されます。
「地球/宇宙」、「ストリートアート」
「地球/宇宙」はNASAやGoogle Earthの航空写真、「ストリートアート」はGoogle Arts & Cultureの写真や画像がランダムで表示されます。
「Pixelで撮影」
「Pixelで撮影」はその名のとおり、Pixelで撮影した自然や風景などの美しい写真がランダムで表示されます。
「時計の全画面表示」モード
「時計の全画面表示」は、その名のとおり全画面で時計を表示するモードです。
「Googleフォト」と「アートギャラリー」は、写真や画像が主体のモードですが、「時計の全画面表示」モードは時計が主体のモードで時計のデザインは全部で9種類あります。
9種類のうち天気と気温を表示できるのは後述する1種類のみです。
デジタルとアナログを同時に表示できる時計でネイビーとホワイトの2種類があります。
デジタル時計があるので問題ありませんがアナログ時計だけでは時間が分かりづらく、デザイン要素が強いです。
ポップなデジタル時計で黒と白が反転された2種類があります。
アナログのみの時計で色違いの2種類があります。
秒針を表示できるのはこの時計デザインのみで、秒針は止まることなくスムーズに動くタイプです。
目盛りがないため、時間は分かりづらくデザイン要素が強いです。
「時計の全画面表示」モードの中で唯一、天気と気温を表示できるデザインで、天気は文字でも表示されます。
Echo Show 5の画面表示
フォトフレームとして使用するか、置き時計として使用するか、という考え方のNest Hubに対して、Echo Show 5はまず時計ありきで、その背景にどの写真や画像を表示するか、という考え方です。
そのため時計を非表示にすることはできません。
ただし、Echo Show 5は日付や曜日を表示できますので、その点はNest Hubにはないメリットです。
背景の写真や画像は、「パーソナルフォト」、「アート、自然、トラベル」、「モダン」、「プレイフル」、「写真」、「クラシック」の6種類のモードが用意されています。
時計のデザイン一覧
時計のデザインは下記でご紹介する基本の11種類と+αです。
+αというのは、背景に設定した写真や画像によっては下記の11種類以外に特別なデザインの時計を表示することができるためです。
どちらも時計や日付などの情報を小さく表示して、写真や画像がメインのデザインです。
左の写真のように天気を文字で表示するデザインもあります。
アナログ時計も用意されています。Nest Hubのデザイン重視のアナログ時計とは違い、Echo Show 5のアナログ時計は実用的な見た目で時間も読みやすいです。
アナログ時計の秒針の色は選択した背景によって違う色になる場合があります。
「パーソナルフォト」モード
「パーソナルフォト」は、背景にAmazon Photosに保存した写真を表示できます。
ランダムで表示したり、表示するアルバムを選択したりできます。
Echo Show 5は画面比率が2:1なので写真の左右が見切れてしまうのがデメリットです。
「アート、自然、トラベル」モード
「アート、自然、トラベル」モードには、「四季」、「自然」、「トラベル」、「アート」の4つのジャンルの背景が用意されています。
Nest Hubの「アートギャラリー」モードのように複数のジャンル選択はできず、選択した1つのジャンルの写真がランダムで表示されます。
「四季」、「自然」
「四季」、「自然」に関連した写真がランダムで表示されます。
「トラベル」、「アート」
「トラベル」、「アート」に関連した写真や画像がランダムで表示されます。
「モダン」モード
「モダン」モードには、「抽象図形」、「モダンフリップ」、「ストライプ」、「ビビット」、「ポップ」、「ビニル」の6つのジャンルの背景が用意されています。
6つのジャンルそれぞれに色違いや少しデザインの違った背景が複数枚用意されており、選択した背景が固定表示となります。
「抽象図形」、「モダンフリップ」
「抽象図形」、「モダンフリップ」、どちらもそれぞれ9種類の背景が用意されています。
「モダンフリップ」はパタパタ時計のようなデザインで黒背景も設定可能です。
「ストライプ」、「ビビット」
「ストライプ」、「ビビット」、どちらもそれぞれ7種類の背景が用意されています。
上の写真のように背景によっては前述の基本の11種類の時計デザインとは少し違った時計デザインを設定することが可能です。
「ポップ」、「ビニル」
「モダン」は7種類、「ビニル」は8種類の背景が用意されています。
「モダン」は単色の背景を設定できますので、シンプルに使いたい方におすすめです。
僕は普段は黒の背景にアナログ時計を表示して使っていますが、とても見やすいです。
「プレイフル」モード
「プレイフル」モードには、「ボタニカル」、「イラスト」、「パームスプリングス」、「ガーデン」、「溶岩」、「オービット」、「ジオラマ」、「トロピカル」、「水彩」の9つのジャンルの背景が用意されています。
9つのジャンルそれぞれに色違いや少しデザインの違った背景が複数枚用意されており、選択した背景が固定表示となります。
「ボタニカル」、「イラスト」
「ボタニカル」は6種類、「イラスト」は9種類の背景が用意されています。
「パームスプリングス」、「ガーデン」
「パームスプリングス」は6種類、「ガーデン」は3種類の背景が用意されています。
ガーデンは背景のイラストが動きます。他にも設定する背景によっては動くタイプもあります。
「溶岩」、「オービット」
「溶岩」は7種類、「オービット」は6種類の背景が用意されています。
「ジオラマ」、「トロピカル」
「ジオラマ」、「トロピカル」、どちらもそれぞれ4種類の背景が用意されています。
「水彩」
「水彩」は11種類の背景が用意されています。
「写真」モード
「写真」モードには、「フローラ」、「ビーチ」、「スイート」、「サウスウエスト」、「ズー」、「ストリートライト」の6つのジャンルの背景が用意されています。
6つのジャンルぞれぞれに色違いや少しデザインの違った背景が複数枚用意されており、選択した背景が固定表示となります。
「フローラ」、「ビーチ」
「フローラ」は1種類、「ビーチ」は6種類の背景が用意されています。
「スイート」、「サウスウエスト」
「スイート」は9種類、「サウスウエスト」は7種類の背景が用意されています。
「ズー」、「ストリートライト」
「ズー」は8種類、「ストリートライト」は6種類の背景が用意されています。
「クラシック」モード
「クラシック」モードには、「禅」、「万華鏡」、「テクスチャ」、「ステラ―」の4つのジャンルの背景が用意されています。
4つのジャンルそれぞれに色違いや少しデザインの違った背景が複数枚用意されており、選択した背景が固定表示となります。
「禅」、「万華鏡」
「禅」は9種類、「万華鏡」は4種類の背景が用意されています。
「テクスチャ」、「ステラー」
「テクスチャ」は7種類、「ステラー」は4種類の背景が用意されています。
Echo Show 5とNest Hubの細かな違い
Nest Hubは日付を表示できない
Nest Hubは日付と曜日を表示できません。Echo Show 5は日付と曜日の表示・非表示が選択可能です。
置き時計として使うなら日付と曜日も表示させたいという人が多いのではないでしょうか。
Echo Show 5は時計を非表示にできない
Echo Show 5は時計を非表示にできないため必ず表示されます。
Nest Hubは何も表示せず、フォトフレームとして写真を際立たせることができます。
Nest Hubは設定中のアラームの時間が表示されない
目覚まし時計としてアラームを設定することもあると思います。
Echo Show 5はアラームの設定時刻が表示されますが、Nest Hubはアイコンしか表示されません。
アラームの時間が合っているか心配になり、Nest Hubに「アラームの時間を教えて」と言って確認したことがありました。
パタパタ時計に近いのはNest Hub
Echo Show 5もNest Hubもパタパタ時計風のデザインが用意されています。
Nest Hubはパタパタと変わる動きもしっかり再現されています。
Echo Show 5とNest Hub 比較まとめ
今回両者を比較をしてEcho Show 5とNest Hubは立ち位置が違うことがよく分かりました。
Echo Show 5はスマートディスプレイの中でも珍しい2:1という画面比率で、置き時計として使いやすい工夫がなされていますので、置き時計として使うならEcho Show 5がおすすめです。
一方、Nest Hubはその画面サイズや画面比率(16:10)からフォトフレームとしても置き時計としても万能に使えます。
YouTubeなどのGoogleサービスと連携がいいので、そういった用途も想定されるのであれば、Nest Hubが良いです。
時計表示か写真や映像表示、どちらを重視するかで選んで良いでしょう。
ちなみに僕はモニター下に置く時計としてコンパクトなものが良かったので、Echo Show 5を愛用しています。