8月28日に国内でXperia5 SIMフリー版が発売され、注目度が上がっているXperia 5。
購入を迷われている方も多いと思います。
今回は、2019年11月にXperia 5(海外SIMフリー版)を購入し、約10ヵ月使用した僕がXperia 5の良かった点、悪かった点など感想をまとめましたので参考にしていただければと思います。
Xperia 5の各モデルスペック比較
まず最初にXperia 5 は、国内キャリア版、国内SIMフリー版、海外SIMフリー版の3モデルがあり、それぞれ少しずつ仕様が異なっていますので確認したいと思います。
異なる部分を、赤字(他モデルより優れている)、青字(他モデルより劣っている)で表しています。
国内キャリア版 | 国内SIMフリー版(J9260) | 海外SIMフリー版(J9210) | |
---|---|---|---|
SoC | Snapdragon 855 | Snapdragon 855 | Snapdragon 855 |
RAM / ROM | 6GB / 64GB | 6GB / 128GB | 6GB / 128GB |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL FHD+ 1080×2520 | 6.1インチ 有機EL FHD+ 1080×2520 | 6.1インチ 有機EL FHD+ 1080×2520 |
サイズ | 158.0×68.0x8.2mm | 158.0×68.0x8.2mm | 158.0×68.0x8.2mm |
重量 | 164g | 164g | 164g |
バッテリー容量 | 3000mAh | 3140mAh | 3140mAh |
メインカメラ | 12MP 1/3.4″ 52mm F2.4(望遠) 12MP 1/2.6″ 26mm F1.6(標準) 12MP 1/3.4″ 16mm F2.4(超広角) | 12MP 1/3.4″ 52mm F2.4(望遠) 12MP 1/2.6″ 26mm F1.6(標準) 12MP 1/3.4″ 16mm F2.4(超広角) | 12MP 1/3.4″ 52mm F2.4(望遠) 12MP 1/2.6″ 26mm F1.6(標準) 12MP 1/3.4″ 16mm F2.4(超広角) |
フロントカメラ | 8MP 1/4″ F2.0 | 8MP 1/4″ F2.0 | 8MP 1/4″ F2.0 |
防水 防塵 | IPX5/8 IP6X | IPX5/8 IP6X | IPX5/8 IP6X |
Bluetooth | ver5.0 | ver5.1 | ver5.0 |
おサイフケータイ | ○ | ○ | ✕ |
ワンセグ / フルセグ | ○ | ✕ | ✕ |
デュアルSIM | ✕ | ○ | ○ |
付属品 | 3.5mmイヤホン変換ケーブル | 3.5mmイヤホン変換ケーブル | 18W PD急速充電器 USB-Cケーブル イヤホン イヤーピース 3.5mmイヤホン変換ケーブル |
3モデルで異なるのは下記の項目です。
- ROM容量
- バッテリー容量
- Bluetoothのバージョン
- おサイフケータイ
- ワンセグ、フルセグ
- デュアルSIM
- 付属品
特に注意する点は、国内キャリア版はROM容量とバッテリー容量が他のモデルよりも少ないこと。
おサイフケータイは海外SIMフリー版は対応していません。
またワンセグ、フルセグは国内キャリア版しか対応していないため、それらの機能が必要な方は国内キャリア版一択でしょう。
Xperia 5の良い点
絶妙のサイズ感
本体サイズの横幅が68mmとなっており、とても持ちやすいです。
またズボンのポケットなどに入れても邪魔になりません。
僕がXperia 5を選んだ理由は夏場などTシャツとパンツのような軽装の時でも、さっとズボンのポケットに入れて手ぶらで出かけられること。
今までGalaxy S9+やNote10+のような6.5インチを超える大型のスマートフォンを使っていたこともありますが、タイトなズボンのポケットには入りにくく、入っても動きづらい。
結局、スマートフォン用にポーチを持ち歩いていました。
Xperia 5になってからポーチを持ち歩かなくてもよくなりました。
片手操作もしやすいです。
僕は手は大きい方ではありませんが、画面の端まで指がとどきます。
バッテリーの充電が速い
これは意外だったのですが、バッテリーの充電が速いです。
海外SIMフリー版は、18W高速充電器が付属しています。
速い原因はXperia 5はバッテリー容量が3140mAhと少ないということもあると思います。
どれくらいの時間で充電できるのか、バッテリーアプリを使って2回チェックしてみました。
1回目
5:00 1%
5:30 57%
6:00 83%
6:30 97%
6:41 100%
充電開始から60分で83%、90分で97%、101分で100%になりました。
2回目
16:00 1%
16:30 55%
17:00 85%
17:30 97%
17:41 100%
充電開始から60分で85%、90分で97%、101分で100%になりました。
なんと1回目も2回目も90分で97%、101分で100%は同じ結果になりました。
100%になるのはそれなりに時間がかかりますが、1時間の充電で85%ぐらいまで充電できるので使い勝手はよいと思います。
フラットなディスプレイ
最近のスマホはディスプレイの端が湾曲しているものが多くなりました。
その中でこのXperia 5はフラットなディスプレイです。
ディプレイの傷防止のために保護フィルムを貼る場合、湾曲したディスプレイは非常に貼りにくく、貼っても端の部分が浮いてきてすぐ剥がれたりします。
TPU素材のフィルムであれば馴染みますのでなんとか貼れますが、使っているとフィルムに傷がついて指の滑りが悪く、見た目がよくありません。
その点、Xperia 5はフラットなディスプレイなのでガラスフィルムが貼れますし、端から浮いてくることもありません。
僕は写真のようにガラスフィルムを貼っていますが、いつまで経っても光沢があり、指の滑りもよく、素のディスプレイを触っているようです。
通知ランプとカメラキーが便利
Xperia 5には最近のスマートフォンにはあまりついていない通知ランプとカメラキーがついています。
全画面ディスプレイのスマートフォンが多くなり、通知はAlways-on displayで確認する流れになってきているのかもしれません。
ただAlways-on displayは少なからずバッテリーの消費が早くなります。
Xperia 5は充電時のバッテリー残量や画面オフ時のLINEやメール、不在着信などを通知ランプでお知らせしてくれます。
またカメラも物理ボタンのカメラキーでシャッターを切れるというのは、写真を撮る楽しみが広がります。
強いていうと、カメラキーをカスタマイズで他の機能を割り当てたり出来たら良かったと思います。
Xperia 5の及第点
バッテリー持ちは標準的
僕の使い方では、かなりハードに使って1日ギリギリ持ち、あまり使わなければ2日持つといった感じです。
上の画像は僕のとある1日のバッテリー変化グラフです。
【1日目】
朝6時過ぎから使用開始。
YouTubeで動画視聴30分、Chromeでサイト閲覧45分、Twitterやその他のアプリ30分。
昼間は仕事の合間に少し触るぐらい。
夕方仕事が終わってから夜までYouTubeで動画視聴30分、Chromeでサイト閲覧1時間、Twitterやその他のアプリ30分。
夜21時過ぎに使い終わって残量50%。
【2日目】
朝5時過ぎから使用開始。
休日のため結構触る時間が多かった。
YouTubeで動画視聴1時間、Chromeでサイト閲覧1.5時間、Twitterやその他のアプリ30分。
15時過ぎにバッテリー残量0%になる。
なお、僕の設定は下記のようになっています。
- スタミナモード:常時ON
- アンビエント表示(Always-on display):OFF
- 明るさの自動調節:ON
最近のはバッテリー容量が4000mAh以上のスマートフォンが多くなり、5000mAh以上のスマートフォンも出てきました。
そんな中でこのXperia 5は3140mAhしかなく、その容量で考えるとむしろバッテリーの持ちはよいと思います。
カメラの画質
僕はカメラの使用頻度は多くはないですが、その中で超広角と背景ぼかしはよく使います。
画質に関しては以前使っていたHuawei P30 ProやGalaxy Note10+などにはおよびませんが、悪くもないと思います。
【超広角】で撮影
【背景ぼかし】で撮影
花の輪郭の処理が少し苦労しているようです。
Xperia 5の悪い点
指紋認証の精度が悪い
これはいろいろなところで言われていることですが、僕が購入したXperia 5も指紋認証の精度はよくありませんでした。
指紋認証に失敗する時は何度やっても上手くいかない時がありました。
Xperia 5の場合、多くの人が右手親指でロック解除されていると思いますが、写真のように同じ指を2回登録することでだいぶ認証精度がよくなりました。
カメラのレンズの切替が遅い
Xperia5には3つのレンズ(標準、望遠、超広角)が付いています。
写真のように【x1】【x2】【W】マークところをタップするとレンズが切り替わるのですが、望遠から超広角、超広角から標準レンズに切り替える時に時間がかかります。
カメラをよく使われる方は少しストレスになるかもしれません。
Xperia 5のまとめ
スマートフォンに求めるスペックは人ぞれぞれですが、本体サイズ、処理能力、バッテリー持ち、カメラは多くの人が気にするスペックだと思います。
Xperia 5の売りは何よりも手のひらに収まるサイズ感、そして21:9という他にはない縦長ディスプレイ。
もし本体サイズが一番に求める条件だとしたら、このXperia5は長く気に入って使えるスマートフォンだと思います。
コンパクトなスマートフォンはミドルレンジ以下が多い中、Xperia 5はコンパクトでありながらSoCにSnapdragon 855を搭載し、カメラも上位モデルのXperia1とほぼ同じスペックのハイスペックスマートフォンです。
コンパクトモデルのためバッテリー容量は少ないですが、それでも一般的な使い方で1日~2日はバッテリーが持ちます。
細かいところを見ると欠点もありますが、平均以上のスペックが多く、このようなコンパクトなスマートフォンは他にありません。
発売から時間が立ち、値段も下がってきていますのでコストパフォーマンスもよく、おすすめのスマートフォンです。