キーボード世界トップシェアのロジクールがMacのために作ったキーボード『MX KEYS for Mac KX800M』をレビューします。
非常に質感が高く、マルチペアリング対応のMac用フルサイズUS配列キーボードをお探しの方にオススメのキーボード。
Mac用のキーボードとして人気のApple純正 Magic Keyboardとの比較もしています。
MX KEYS for Mac KX800Mの開封と同梱品
パッケージは白を基調としたシンプルでオシャレなデザインで、アップル製品のパッケージみたいです。
外箱の中に内箱がある構造で、梱包は非常にしっかりしています。
パッケージだけでも良いキーボードというのが伝わってきますね。
同梱物は本体、USBレシーバー、充電ケーブル(USB-C to C)、保証書等の紙類です。
Bluetoothキーボードを使ったことのある方は難しくはないと思いますが、取扱説明書は入っていませんでした。
MX KEYS for Mac KX800Mの外観
本体はMacBookのスペースグレーに非常に近い色で、Macの純正キーボードと言ってもいいぐらいデザインが合っています。
MacのUS配列と同じキー配列でデザインが合うキーボードはなかなかなかったので、これだけでも嬉しいポイント。
2段目から5段目までのキーは真ん中が少し凹んでおり、タッチタイピングするときに指の腹でキーの中心を認識しやすいので押しやすくなっています。
1段目と6段目のキーは逆に少し膨らんでいます。
キーピッチは19mmでMacBookと同じですが、キーストロークは1.8mmでMacBookより少し深くてしっかりした押し心地になっています。
パンタグラフのキーボードが好きだけどMacBookの浅いキーストロークが物足りないという方には、ちょうどよい打鍵感です。
MX KEYS for Macの特徴は3台のデバイスをマルチペアリングできること。
最上段に専用のデバイス切り替えキーが用意されています。
マルチペアリングキーボードの多くは、Fnキーと他のキーの組み合わせで切り替えるタイプが多いですが、専用のキーが用意されているので操作しやすいです。
背面上部には置いた時に角度をつけるために出っ張りがあり、この部分にバッテリーが搭載されていると思いますが、上手くデザインされています。
このキーボードは重量が810gあって6ヶ所のゴム脚で机にピタッと固定されるのでタイピングしていても非常に安定感があり、ズレることはありません。
本体上部の右端には電源スイッチと充電用のUSB-Cポートがあります。
このUSB-Cポートは充電専用なので有線接続はできません。
Magic Keyboardは中央にLightningポートがありますが、キーボードの後ろに何かものを置いている場合、右端にある方が使いやすく感じました。
左側面から見たところ。最厚部はMagic Keyboardの2倍ほどあるMX KEYS for Macですが、角度をつける出っ張りを除けば、厚みはほぼ同じでとても薄いです。
厚みは薄いですがとてもしっかりした作りになっているので、タイピングしていて真ん中がたわんだりすることはありません。
Magic Keyboardと違い、キーバックライトがあるのもMX KEYS for Mac KX800Mのメリットです。
近接センサーが搭載されていて手が近づいたらバックライトが点灯します。
また自動調光機能も搭載されていて周囲の明るさに応じて自動でバックライトを調整してくれます。
MX KEYS for Mac KX800MとMagic Keyboardの比較
▲MacやiPadなどApple製品の外付けキーボードとして、まず候補にあがるのが純正のMagic Keyboard。
今回はMX KEYS for Macと同じUS配列でTouch ID・テンキー付きのMagic Keyboardと比較しました。
キーピッチがどちらも19mmなのでキーが占める面積はほぼ同じですが、Magic Keyboardは外枠を極限まで削ってあるため、幅・奥行はMagic Keyboardの方が少しコンパクトです。
重量はかなり差があり、持ち運ぶ場合は369gのMagic Keyboardが圧倒的に有利です。
ただフルサイズのキーボードは基本的に据え置きで使用すると思いますので、MX KEYS for Macの810gという重量は逆に安定感が増すというメリットがあります。
スペック比較表
MX KEYS for Mac KX800M | Magic Keyboard US配列 (Touch ID・テンキー付き) | Magic Keyboard US配列 (テンキー付き) | |
---|---|---|---|
幅 | 430.2mm | 418.7mm | 418.7mm |
奥行 | 131.63mm | 114.9mm | 114.9mm |
高さ(最高部) | 20.5mm | 10.9mm | 10.9mm |
重量 | 810g | 369g | 390g |
キースイッチ | パンタグラフ | パンタグラフ | パンタグラフ |
キーピッチ | 19mm | 19mm | 19mm |
キーストローク | 1.8mm | 1.0mm | 1.0mm |
押下圧 | 60±20g | ? | ? |
バッテリー | フル充電最大10日間/ バックライトオフ最大5か月間 | フル充電約1ヶ月 | フル充電約1ヶ月 |
バックライト | ○ | – | – |
接続 | 無線(Bluetooth / USB) | 無線(Bluetooth) 有線(Lightning) | 無線(Bluetooth) 有線(Lightning) |
カラー | スペースグレー | シルバー | シルバー、スペースグレイ |
価格 | 15,950 | 18,800 | 13,800 |
商品リンク | MX KEYS for Mac KX800M | Magic Keyboard US配列 (Touch ID・テンキー付き) | Magic Keyboard US配列 (テンキー付き) |
それぞれの特徴
- 専用キーで3台のデバイスを切り替え可能
- MacBookよりキーストロークが深く、打鍵感はMacBookより強め
- 無線接続(BluetoothまたはUSBレシーバー)のみ
- バックライト搭載
- 重量が810gあり、持ち運びには不向き
- バッテリーが長持ち(バックライトオフの場合)
- カラーはスペースグレーのみ
- Touch ID搭載でパスワードを入力する手間が省ける
- 打鍵感はMacBookと同等
- 無線接続と有線接続に対応
- フルサイズなのに重量369gで非常に軽量
- カラーはシルバーのみ
- Touch ID非搭載モデルは今後さらに値下げされる可能性あり
MX KEYS for Mac KX800Mのレビューまとめ
Magic keyboardに負けず劣らず非常に質感の良いMX KEYS for Mac。
Magic Keyboardと比較すると重量が重い、有線接続できない、Touch IDなし等の短所がありますが、マルチペアリング対応や素晴らしい打鍵感などMagic keyboardにはない長所があり、数少ないMac用US配列キーボードとして考えると唯一無二の存在。
次の点が当てはまる方はMX KEYS for Macを選んで間違いないでしょう。
- 複数のデバイスをひとつのキーボードで使いたい
- キーのバックライトが必要
- パンタグラフ式のキーボードが好き
- MacBookやMagic Keyboardの浅い打鍵感に不満
- スペースグレイのMacやiPadを使っている