1万円以下で購入できるスマートウォッチで人気なのが、Xiaomi Smart BandとHUAWEI Band。
その最新作であるHUAWEI Band 8がXiaomi Smart Band 8より一足先に日本国内で発売されましたので、実際に使ってみた正直な感想をレビューとしてまとめました。
HUAWEI Band 8は公式サイトのキャッチフレーズ「全面的にアップデート」の通り、前作HUAWEI Band 7からの変更点が多いですが、その中でも使用感に直結する「薄型軽量化」はあらゆる人に大きなメリットとなるアップデートになっています。
HUAWEI Band 8の基本操作、文字盤、出来ること等、写真で詳しく紹介していますので購入の参考にしてください。
Amazon限定のナイロンバンドモデル「HUAWEI Band 8 ナイロンブラック」が発売されました。
前作HUAWEI Band 7からの変更点
直線的なデザインに変更
パッと見てすぐ分かるのはデザインの変更です。
HUAWEI Band 7のサイドは丸みを帯びた形状をしていましたが、HUAWEI Band 8では平らになり、現行のiPhoneのような直線的な形状になりました。
このおかげで縦横ともに1mmほど小さくなっています。
薄くて軽くなった
前モデルのHUAWEI Band 7でも十分薄くて軽かったのですが、HUAWEI Band 8では更に1mm薄くなりました。
個人的に厚みが1mm減ると、良い意味で装着した時の存在感が少なくなり、手首との一体感がアップしたように感じました。
バンド込みの重量は約4gの差がありました。
今回のレビューではミッドナイトブラックのHUAWEI Band 8を使用していますが、カラーによってバンドの材質と長さが違うので、それでも重量が違ってくるかもしれません。
HUAWEI Band 8 | HUAWEI Band 7 | |
---|---|---|
厚み | 8.99mm | 9.99mm |
重量(バンド含まず) | 14g | 16g |
重量(バンド含む) | 24g | 28g |
バンドの交換が簡単になった
HUAWEI Band 8ではバンドの取り外しがボタン式になりました。
HUAWEI Band 7のレバー式でも簡単にバンドを外すことができましたが、ボタン式の方が直感的で分かりやすく、更に素早く簡単に外すことが出来るようになりました。
ボタンを爪の先で押すだけで簡単に外れ、時間もかからないので、バンドを複数用意して気分によって交換するといったことも気軽にできます。
レバー式の場合はバンド側にバネ棒を取り付ける必要がありますが、ボタン式はバネ棒が不要なのでバンド自体がシンプルなのも良いですね。
進化した健康モニタリング機能「Tru」
HUAWEI Bandシリーズには、「Tru」と呼ばれる健康モニタリング機能を搭載しています。
HUAWEI Band 8になりモリタリングの精度が向上し、より正確にデータを取得できるようになりました。
- HUAWEI TruSleep 3.0
-
睡眠データをモニタリングし、より良い睡眠をサポート
- HUAWEI TruSeen 5.0
-
心拍数や血中酸素レベルをモニタリングし、心臓をケアする
- HUAWEI TruRelax
-
ストレスレベルを測定し、リラックスしてストレス解消をサポート
- HUAWEI TruSport
-
ワークアウトのパフォーマンスデータを記録し、体力の向上をサポート
充電速度がアップ
前作のHUAWEI Band 7も急速充電に対応(約60分で充電完了)しており、充電速度は十分速かったのですが、HUAWEI Band 8では更に充電速度がアップしました。
開始 | 10分後 | 20分後 | 30分後 | 40分後 | 44分後 | 50分後 | 58分後 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HUAWEI Band 8 | 0% | 40% | 73% | 87% | 92% | 100% | ― | ― |
HUAWEI Band 7 | 0% | 37% | 69% | 85% | 89% | ― | 91% | 100% |
バッテリー残量0%から実際に急速充電してみたところ、約44分後に100%になりました。
ほぼ公表値通りの充電スピードです。
ちなみにバッテリー持ちについては、HUAWEI Band 8は最大2週間となっており、Band 7と違いはありません。
実際にバッテリー持ちを確認したところ、文字盤の常時表示オンオフで大きな違いがありました。
開始 | 1日後 | 2日後 | 3日後 | 4日後 | 5日後 | 6日後 | 7日後 | 8日後 | 9日後 | 10日後 | 11日後 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
常時表示 OFF | 100% | 89% | 80% | 71% | 62% | 53% | 44% | 35% | 27% | 19% | 9% | 0% |
常時表示ON | 100% | 80% | 61% | 40% | 21% | 4% | 0% | ― | ― | ― | ― | ― |
常時表示OFFの場合は11日後に、常時表示ONの場合は6日後にバッテリーが切れました。
公表値よりも短いですが、Apple Watchが2日間もバッテリーが持たないことを考えると、十分実用的な数字だと思います。
新文字盤「Style」搭載
HUAWEI Band 8で新たに追加された文字盤「Style」。
スマホのカメラで撮影した柄を文字盤にできるというもので、オシャレな文字盤を作成できます。
仕様の比較
HUAWEI Band 8 | HUAWEI Band 7 | |
---|---|---|
製品写真 | ||
サイズ | 43.45 × 24.54 × 8.99 mm | 縦44.35 x 横26 x 厚さ9.99 mm |
重量(ベルト含まず) | 14g | 16g |
ディスプレイ | 1.47インチAMOLED 194 × 368ピクセル、PPI 282 | 1.47 インチ AMOLED 194 x 368ピクセル |
センサー | 6軸慣性センサー(加速度センサー、ジャイロセンサー、コンパスセンサー) 光学式心拍センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー 光学式心拍センサー |
防水 | 5 ATM | 5 ATM |
付属品 | 充電ケーブル、クイックスタートガイド | 充電ケーブル、クイックスタートガイド |
カラー | エメラルドグリーン、サクラピンク、ミッドナイトブラック | ダークグレー、ゴールド、グリーン、レッド |
商品リンク | Amazon | Amazon |
HUAWEI Band 8の開封
パッケージはHUAWEI Band 6の頃からほとんど変わっておらず、白ベースのシンプルなデザイン。
箱の後ろには特徴が描かれています。
すーっと引出して開封。
本体はビニール等には包まれていませんでした。
同梱物は最小構成で、本体の他にマグネット充電ケーブルと書類一式。
マグネット充電ケーブルは、HUAWEI Band 7に付属していたものとまったく同じで接続はUSB-Aです。
そろそろUSB-Cにしてほしいところですね。
HUAWEI Band 8の外観
本体の縦横サイズは、16:9で縦長のデザインになっています。
ディスプレイサイズや解像度も前作のHUAWEI Band 7から変更なしなので、正面から見る分にほとんど同じです。
購入直後は上の文字盤がセットされています。
右側面には物理ボタンがついていて、メニューの表示やホーム画面に一発で戻ることができます。
スワイプでも操作可能ですが、やっぱり物理ボタンの方が素早く操作できるのでストレスがありません。
HUAWEI Band 7の側面は丸みを帯びたデザインでしたが、HUAWEI Band 8はより直線的なデザインになり、シャープな雰囲気になりました。
カラーはミッドナイトブラックですが、本体は光の加減でグラファイトのようにも見えます。
先にも紹介したとおり、HUAWEI Band 8からバンドの取り外しがボタン式になったので、背面のバンドの付け根に長細いボタンがついています。
バンドの交換が素早く出来るようになったのは嬉しいですね。
バンドは細身で裏側は少し凹んでいて手首にピタッと密着しないようになっています。
スマートバンドは運動に使うという人も多いので汗で気持ち悪くならないように工夫されています。
またバンドの穴も細かく空いているので、自分にピッタリの位置で装着することができます。
バンドの尾錠は一般的な形状。
個人的にはスマートバンドは脱着することが多いと思うのでs、Apple WatchのスマートバンドやXiaomi Smart Bandのようなピンで止めるタイプのバンドが素早く脱着できるので好きです。
バンドの遊環の内側には突起があり、バンドが外れてブラブラしないようになっています。
HUAWEI Band 8の文字盤
HUAWEI Band 8には、10,000種類以上の文字盤があり、もっとも文字盤の種類の多いスマートウォッチのひとつと言っても良いでしょう。
HUAWEI Band 7から常時表示(AOD)に対応し、HUAWEI Band 8では更に常時表示文字盤の種類も増えました。
ここでは無料の文字盤の一部をご紹介します。
文字盤の購入やダウンロードは、HUAWEIヘルスケアアプリの文字盤ストアから行なえます。
10,000種類以上あるという文字盤のほとんどが有料文字盤ですが、それでも実際に数えてみたところ無料文字盤は400種類以上ありました。
「マイ文字盤」のページでは今まで購入した文字盤やダウンロードした文字盤を確認することができます。
「Gallery」という文字盤は、最初からインストールされていて削除もできない特殊な文字盤で、お気に入りの写真から文字盤を作成することができます。
時計のフォントやレイアウトなども変更することが可能です。
Macの写真で文字盤を作ってみました。ペットの写真を文字盤にするのも可愛いですよ。
下記のページでは、HUAWEI Band 8の文字盤を画像で多数紹介していますので参考にしてください!
HUAWEI Band 8の通知
スマホの通知をスマートウォッチで確認できる機能は今ではもう当たり前になっていますが、HUAWEI Band 8もしっかり対応しています。
通知を受けると2、3回ほど振動してお知らせしてくれます。
注意点として、LINE通話や電話の着信など相手がずっと呼びかけているような通知でも2、3回振動すると止まってしまうということ。
通話に出るまで連続して振動してほしいです。
通知の設定はHUAWEIヘルスケアアプリで変更が可能です。
注意点としては、「メッセージ」、「Twitter」、「Gmail」、「LINE」の4つのアプリについては個別に通知のオンオフの設定が可能ですが、それ以外のアプリは「その他」で一括りになっているので、例えば「Facebook」の通知をオンにして、「Instagram」の通知をオフにするということは出来ません。
ホーム画面を下にスワイプすると通知の一覧を表示することができます。
1画面に2件ずつ表示でき、通知のあった時間も表示してくれます。
同じアプリからの通知は、3件や4件というようにまとめて表示してくれるようになりました。
LINEのトーク内容を確認することができ、スクロールで全文を確認することができます。
適度な文字サイズで読みやすいです。
HUAWEI Band 8の基本操作
HUAWEI Band 8は、タップとスワイプ、サイドボタンで操作します。
サイドボタンはワンプッシュでホーム画面に戻れるのでとても便利です。
上の図はホーム画面からの画面推移です。
コントロールパネルや通知はよく確認する機能なので、ホーム画面から上下スワイプで表示できるようになっています。
HUAWEI Band 8の各種機能
ワークアウト
HUAWEI Band 8は100種類のワークアウトモードを搭載しています。
ワークアウトの自動検出をONにしておくと、ランニングやウォーキングなど主なワークアウトは自動的に開始と終了を検出してくれるので便利です。
ワークアウトの開始、終了は本体から操作できます。
また100種類もあると選ぶのも大変なので、並び替えてよく使うワークアウトを先頭に持ってくることも可能です。
屋外ウォーキング中のワークアウト画面。
心拍数や距離、時間などリアルタイムで確認ができます。
HUAWEIヘルスケアアプリでは、ワークアウトの詳細を確認することが可能です。
数字だけでは分かりにくい項目もグラフで可視化すると、傾向などもつかめてきます。
スマホのGPSをONにしておくと、歩いたルートを確認することができます。
確認したところ実際に歩いたルートをかなり正確に記録できていました。
睡眠モニタリング
睡眠モニタリング機能もHUAWEI TruSleep 3.0にアップデートされ、HUAWEI Band 7より、より精度の高いデータを取得できるようになりました。
実際に使ってみると入眠や起床時間、夜中に目覚めてトイレに行った時なども正確に記録できていました。
時計本体でも睡眠の内訳をざっくりと確認できます。
HUAWEIヘルスケアアプリなら、より詳しい睡眠データを見ることができます。
HUAWEIヘルスケアアプリはレイアウトや配色がとても綺麗でデータが見やすいです。
日データの他、週、月、年のデータも見ることができ、自分の睡眠の傾向がよくわかります。
他のユーザーの睡眠データ比較も表示され、客観的にデータを見ることが可能です。
心拍数測定
心拍数を細かく測定することが可能です。
運動をする時にどのように心拍数が変化するかで運動強度を知ることができます。
また体の異常にも気づきやすくなるでしょう。
心拍数は瞬間的なデータよりも日や週データの方が分かりやすく、活用できそうです。
血中酸素濃度測定
HUAWEI Band 8は血中酸素濃度常時計測に対応しています。
手動で血中酸素濃度を計測することも可能です。
日、週、月、年など表示期間を変更して見ることができます。
ストレス測定
ストレスの常時測定が可能です。
ストレスの比率を表示することも可能です。
ストレスレベルが「リラックス<正常<普通<高い」となっていますが、次のグラフでは「低<標準<中<高い」となっており、表示の統一がされていないようです。
グラフで可視化することで、どんな時にストレスを受けているか知ることができます。
活動記録
日々の活動記録を確認することができます。
設定した目標に対して達成度合いをリングと数値で確認できます。
HUAWEIヘルスケアアプリでは、1日の活動をまとめて表示してくれます。
データの見せ方がきれいでとても見やすいです。
日、週、月、年の歩数データを確認することができます。
高低差の激しいところをウォーキングしていると、クライミングにカウントされることがあるようです。
天気予報
ホーム画面を右にスワイプすると天気を表示することができます。
週間天気予報と最高気温、最低気温を確認することも可能です。
音楽コントロール
スマホで再生している音楽や動画をHUAWEI Band 8からコントロールすることができます。
ワークアウト中などスマホを触れない時に手首で操作できるのは便利です。
アラーム
アラームを10件まで登録でき、設定時間になるとバイブレーションで知らせてくれます。
時計本体からアラームのすべての設定を行うことができます。
HUAWEIヘルスケアアプリからもアラームの設定は可能で、繰り返しの有無、曜日設定など細かく設定することができます。
タイマー
タイマーは、1分、3分、5分、10分、15分、30分、1時間、2時間があらかじめプリセットされていて、自分で時間をカスタムして設定することも可能です。
ストップウォッチ
ストップウォッチではラップタイムも計測可能です。
デバイス探索
スマホなどペアリングしているデバイスが行方不明の時、時計のデバイス探索をタップするとスマホで音が鳴るので、探すのに役立ちます。
ただし、Bluetoothが届く距離を超えてしまうとペアリングが切れてしまい、この機能は使用できません。
反対にスマホからHUAWEI Band 8を探すことも可能で、時計が振動して場所を知らせてくれます。
HUAWEI Band 8 レビューまとめ
前作のHUAWEI Band 7でも完成度が高く、コスパの高いスマートウォッチでしたが、HUAWEI Band 8では更にアップデートされ、より使いやすいスマートウォッチになりました。
高価なスマートウォッチは高性能で多機能ですが、その分、大きくて重くなりがちです。
むしろ運動や日常生活には、軽量薄型化されたHUAWEI Band 8の方が良い面もたくさんあります。
入門用としてだけでなく、メイン機としても十分使っていけるスマートウォッチだと思いました。