今、ウェアラブル市場でもっとも勢いのあるXiaomiのスマートバンド「Mi Band 5 日本語版」(正式名称 Mi Smart Band 5)をレビューします。
5,000円もしない価格なのに出来ることが非常に多く、一般的な使い方であれば十分過ぎる機能と性能。
かといって安かろう悪かろうではなく、測定の精度やアプリの出来栄えもよく、大変満足度の高いスマートバンドです。
安いので気軽に使えるスマートバンドとして、はじめてのスマートバンドとして、非常におすすめできる1台になってますので詳しくご紹介します。
Mi Band 5 日本語版の外観と付属品
ディスプレイが1.1インチになり解像度も高くなったので、Mi Band 4より画面が見やすくなりました。
バンドの仕組みはMi Band 4と同じですが、ディプレイの大型化によって本体も大きくなっていのでMi Band 4のバンドは使えません。
バンドは取り外し可能です。
バンドはとても外しにくく結構力がいりますが、つけるときは軽い力で簡単に取り付けられます。
本体の側面には型式が表示されています。
グローバル版も日本語版も同じ型式のようです。
本体の裏側。充電端子やセンサーなどがついています。
バンドの裏表で作りが異なります。
バンドの先端にはバンドを固定するためのキノコ型のプラスチックがついています。
バンドのくぼみにカチッとはまるようになっています。
付属品は本体とバンドの他に充電ケーブルと取扱説明書だけの最小限の構成。
日本語版ですので取扱説明書も日本語で書かれていました。
充電ケーブルの先端はUSB Type-Aになっていて、充電するにはパソコンなどのUSB-Aポートに接続するかACアダプタを用意する必要があります。
ACアダプタは低出力のものでも充電可能です。
Mi Band 5 日本語版でできること
歩数の計測
歩数の計測のほか、距離やカロリーも表示してくれます。
バンド本体で直近7日間の歩数を確認することができます。
Mi Fitアプリでは歩数のさらに詳しいデータを確認することができます。
一日の中でどの時間帯にどれだけの歩数があったのか、歩数のスピードなどを知ることができます。
ワークアウトの計測
Mi Band 5は下記の11 種類のワークアウトに対応しています。
- 屋外ランニング
- パワーウォーキング
- サイクリング
- 屋内ランニング
- プールスイミング
- フリースタイル
- 屋内サイクリング
- エリプティカル
- ジャンプロープ
- ヨガ
- ローイングマシン
この中でランニングとウォーキングは自動検知しますが、その他は自動検知しないのでバンドのワークアウトの画面から選択して開始する必要があります。
またペースアラートや完了したキロメートルアラート、高心拍数アラートなどを知らせる機能もついています。
PAIの計測
Mi Band 5から新たにPAI(パーソナル・アクティビティ・インテリジェンス)という健康指数の機能が追加されました。
心拍数から運動量が計算され、PAIスコアが貯まっていきます。
7日間でPAIスコアが100以上であれば健康を保つことができるというもので、運動を促進する機能です。
ストレスの計測
バンドの画面をタップするだけで現在のストレスレベルを計ることができます。
Mi Fitアプリでさらに詳しいストレスデータやこれまでの履歴を確認することができます。
Mi Fitアプリでは、ストレスレベルを時系列で見ることができますのでどういう時にストレスを感じているのか知ることができます。
通知を表示
ペアリングしているデバイスの通知をバンドで表示することができます。
写真ではLINEのメッセージを表示しています。
文字数が多く、画面に入り切らない場合は指でスクロールすると全文を表示することができます。
Mi Fitアプリを使えば、バンドで通知するもの・しないものを選択することができるので便利です。
天気の表示
Mi Fitアプリで設定した地域の天気を表示してくれます。
今日の天気だけでなく、今後5日間の天気や最高気温、最低気温、降水確率、紫外線量を表示することができます。
イベントリマインダー
Mi Fitアプリで設定したリマインダーを指定した日時にバンド側でお知らせしてくれます。
毎日、毎週、毎年などの細かな設定が可能です。
Googleのリマインダー等の外部サービスと同期できればいいのになぁ
アラーム/ストップウォッチ/タイマー
基本的なアラームももちろん使えます。
Mi Band 5に限ったことではないですが、スマートバンドやウォッチは振動で知らせてくれるので周りに家族が寝ていて自分だけ起きたい場合やカフェや図書館など静かな場所などに便利です。
ストップウィッチはラップタイムの計測もできます。
タイマーも便利ですね。
端末を探す
この操作をするとペアリングしているデバイス側で音が鳴りますので、行方不明のデバイスを探すことができます。
Bluetooth(Class2)の通信距離がおよそ10m程度と言われていますので、その範囲外にあると探せません。
カメラのリモートシャッター
デバイスのカメラのシャッターを切ってくれる機能です。
あらかじめデバイス側でカメラアプリを起動しておく必要がありますが、今までセルフタイマーなどを利用していた状況などで便利に使えそうですね。
タッチしてからシャッターが来れるまで少しタイムラグ(1秒程度)があります。
音楽の操作
ペアリングしているデバイスの音楽の再生、停止、一時停止、音量調整などができます。
写真はスマホのYouTubeアプリで動画を再生した時のバンドの表示です。
音楽だけでなく動画も操作ができます。
心拍数の計測
画面をタップすると心拍数を計測することができます。
Mi Fitアプリではさらに詳しい心拍数のデータを確認することができます。
睡眠の計測
Mi Band 5からREM睡眠もモニタリングできるようになりました。
睡眠データに対するアドバイスや他のユーザーとの比較も確認できます。
睡眠データはMi Fitアプリでのみ確認可能です。
バンド本体では確認できないのが残念
睡眠データは日・週・月・年単位で表示することができます。
女性の健康追跡機能
月経周期と排卵期を記録、リマインダでお知らせしてくれます。
Mi Band 5 日本語版の良いところ
ウォッチフェイスを自分好みにカスタマイズ可能
デフォルトテーマ限定の機能ですが、表示する項目を変更できます。
表示できる項目は非常に多く、歩数、カロリー、PAI、バッテリー残量、7日間のPAI、歩数/時間グラフ、連続心拍数、天気、日の出/日没、降水確率/紫外線量、空気の質、アラーム、ワークアウトなどから選択することができます。
ウォッチフェイスを左右にフリックしたときに表示されるメニューもカスタマイズすることができます。
よく利用する項目を設定しておくと便利です
充電が簡単でバッテリーが長持ち
Mi Band 4から5になって大きな変更点からいうとマグネット充電になったことです。
本体からバンドを着脱しなくてもよくなったのでとても簡単に充電ができます。
マグネットの磁力が強いので、写真の位置まで近づけると…
パシッとひっついてくれます。
充電ケーブルのマグネット部分は上下の形が違うので、反対向きにはつかない形状になっています。
公式情報では「14 日間の長いバッテリ持続時間」となっており、実際に試したところ僕の環境では14日持ちました。あと2日ぐらいは使えそうです。
もちろんバンドの設定によってバッテリーの持続時間は変わってきます。
ちなみに僕の設定は画面の明るさMAX、自動消灯時間10秒、自動心拍数モニタリングと睡眠アシスタント、ストレスモニタリングをオンにしています。
つけていて全く気にならない
Mi Band 5は非常に軽量でバンドも細くしなやかなので、つけているのを忘れるぐらいです。
Apple Watchぐらいのサイズだと身に着けて寝るのは違和感がある方でも、Mi Band 5なら気になりません。
バンドがしなやかなので手首にフィットしてくれます。
Mi Band 5の純正バンドはTPU製のシンプルなものですが、値段を考えると十分な作りです。
▲非常に軽量でバンドを外した状態で12g、バンドを付けた状態で23gです。
画面の視認性がよい
最大輝度450nitあり、画面の明るさをMAXにすると晴れた屋外でも画面がはっきりと見えます。
Mi Band 5はワーウアウトなどで外で使うことも多いと思いますので、画面が見やすいのは良いですね。
交換バンドが豊富で自分好みのバンドが使える
「Xiaomi Mi Smart Band 5 専用 メーカー純正交換用カラーバンド」として、7色の純正バンドが用意されています。
スマートバンドはバンド部分の占める割合が多く、バンドを変えると雰囲気がガラッと変わりますよ
また、Mi Band シリーズは世界で一番売れているスマートバンドだけあって、交換バンドの種類が非常に豊富です。
Amazonで「Mi Band 5 交換バンド」と検索すると非常に多くのバンドが販売されています。
自分好みのバンドで使えるのは良いですね。
※Mi Band 3・4の交換バンドは使えません。
Mi Band 5 日本語版の残念なところ
ウォッチフェイスがいまいち
Mi Fitストアのウォッチフェイス一覧
ウォッチフェイスの好みは人ぞれぞれですが、個人的にコレ!といったものがなく消去法で選ぶ感じですが、皆さんはいかがでしょうか?
中国アカウントでログインするとこれら以外のウォッチフェイスが使えるようです。
最初からインストールされているデフォルトテーマ
3つのデフォルトテーマが最初からインストールされています。
先にもご紹介した通りデフォルトテーマは表示項目の変更ができるというメリットがあるので、僕は真ん中のデフォルトテーマをメインで使っています。
Mi Fitアプリの睡眠管理が見にくい
これはMi Band 5そのものではなくMi Fitアプリのことになるのですが、睡眠データのグラフが見にくいのが気になりました。
画像はMi Fit(左)とHuawei Health(右)の比較で、個人的にHuawei Healthの方が見やすいです。
Mi Fit(左)とHuawei Health(右)の週間グラフ比較。
こちらもHuawei Healthの方が見やすいですね。
Mi Bandシリーズはバンド側で睡眠データを表示できないのも残念
バンド本体でアラームの設定ができない
アラームの編集(新規作成、変更、削除)はバンド本体からはできません。
バンド本体からは、あらかじめ登録したアラームのオン/オフしかできません。
アラームの編集(新規作成、変更、削除)はMi Fitアプリで行います。
毎回決まった時間にアラームを使う場合はいいですが、そうでない場合はその都度Mi Fitアプリを立ち上げてアラームの編集を行わないといけないのが少し面倒ですね。
Mi Band 5 グローバル版を買うのもアリ
Mi Band 5の日本語版とグローバル版の違いは、メニューが日本語か英語かの違いだけです。
グローバル版でもバンド本体の通知やMi Fitアプリは日本語表示ができますので、困ることは少ないと思います。
またグローバル版でも技適に対応していますので、日本で利用できます。
グローバル版の方が700円ほど安いので、あえてグローバル版を買うのもぜんぜんアリだと思います。
Mi Band 5 日本語版レビューのまとめ
高くても正しく計測できなかったりアプリの出来が悪いスマートバンドがある中で、Mi Band 5は倍の価格でもおかしくないと思えるほど、とても良いスマートバンドでした。
スマートウォッチやバンドは買い替えのとき、違うメーカーのものを選ぶとデータを移行できないことが多いです。
スマートウォッチ・バンド市場におけるXiomiのシェアは年々増えており、Mi BandシリーズやMi Fitアプリは今後もアップデートされていくはずです。
データを蓄積して長期間で使いたい方に向いていますし、安いので気軽に使えるスマートバンドとして、はじめてのスマートバンドとして非常におすすめできる商品です。