
ソニーモバイルが9月17日に新スマートフォン「Xperia 5 II」を発表しました。
事前のリーク情報から、いろいろなスペックの噂が出ていましたが正式発表により、そのスペックが判明しましたので今回はXperia 5と比較しながら見ていきたいと思います。
Xperia 5 IIとXperia 5の比較
Xperia 5 II 海外版 | Xperia 5 海外版 | |
SoC | Snapdragon 865 | Snapdragon 855 |
RAM / ROM | 8GB / 128GB or 256GB | 6GB / 128GB |
ディスプレイ | 6.1インチ 有機EL FHD+ 1080×2520 120Hzリフレッシュレート対応 | 6.1インチ 有機EL FHD+ 1080×2520 |
サイズ | 158.0 x 68.0 x 8.0mm | 158.0 x 68.0 x 8.2mm |
重量 | 163g | 164g |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,140mAh |
メインカメラ | 12MP 70mm F2.4 1/3.4(望遠) 12MP 24mm F1.7 1/1.7(標準) 12MP 16mm F2.2 1/2.6(超広角) | 12MP 52mm F2.4 1/3.4(望遠) 12MP 26mm F1.6 1/2.6(標準) 12MP 16mm F2.4 1/3.4(超広角) |
フロントカメラ | 8MP F2.0 1/4 | 8MP F2.0 1/4 |
防水 防塵 | IPX5/8 IP6X | IPX5/8 IP6X |
Bluetooth | ver5.1 | ver5.1 |
OS | Android 10 | Android 9 |
ROM容量が128GBまたは256GBと発表されていますが、ここ最近国内版はいつもROM容量が減らされて発売されるので国内版は128GBの可能性が高いです。
Xperia5 からの進化点
ZEISSトリプルレンズカメラ搭載

カールツアイスと共同開発したトリプルレンズが搭載され、階調、色再現、透明感、立体感、ぼけ味など、被写体の微細な質感までを忠実に再現します。
トリプルレンズの仕様はXperia 1 IIと同じですが、Xperia 1 IIにあった3D iToFセンサーは省かれています。
- 標準レンズに1/1.7の大判センサーを搭載(Xperia 5は1/2.6)
- 4K HDRで120fpsのスローモーション動画撮影
- リアルタイム瞳AF(動物の瞳対応し、20コマ/秒の連射可能)
処理性能の向上

SoCにSnapdragon 865が搭載されたことにより、Xperia 5(Snapdragon 855)と比較して処理性能、グラフィック性能がいずれも約25%向上しました。

ASCIIの記事では、Snapdragon 865と855では約10万点の差があるとしています。
バッテリー容量大幅アップ
Xperia 5からバッテリー容量が大幅アップしました。
3,140mAhから4,000mAhなので約3割増えたことになります。
コンパクトモデルはそのサイズからどうしてもバッテリー容量が少なくなる傾向にありますが、6.5インチのXperia 1 IIと同じ4,000mAhのバッテリーを搭載しました。
Xperia 1 IIより画面が小さく、解像度も低いのでXperia 5 IIの方がバッテリー持ちは良いと思われます。
5G対応のSoC搭載でバッテリー消費は多くなりますが、大幅アップしていますのでXperia 5よりバッテリー持ちが良いことは確実だと思われます。
120Hzのリフレッシュレートに対応

Xperiaシリーズで初めての120Hzのリフレッシュレートに対応しました。
今まで60Hzのスマホを使っていた方は画面のスクロールする時などにその違いがはっきり分かると思います。
特にゲームをされる方は画面が滑らかになることで、ゲームのしやすさもだいぶ変わってきますのでその恩恵は非常に大きいです。
ただ心配なのはバッテリー持ちへの影響。
60Hzと120Hzなどリフレッシュレートを選択できるようになっていればいいなと思います。
5G(Sub6) & Wi-Fi 6に対応

Xperia 1 IIに引き続き、Xperia 5 IIも5Gに対応しました。
ただし、5GはSub6のみ対応でミリ波には未対応です。
ミリ波の5Gを使えるのはまだまだ先になりそうなので、この点は問題ないと思われます。
3.5mmイヤホンジャックの搭載

最近のハイエンドモデルでは省略されがちなイヤホンジャックが搭載されました。
ワイヤレスイヤホンが普及してきていますが、有線イヤホンの方が音質が良いことやまだ有線イヤホンで接続する機器の方が多い場合もあるので、このイヤホンジャックの搭載は嬉しいですね。
電源ボタンに指紋センサーを搭載
電源ボタンに指紋センサーが内蔵され、一つになりました。
Xperia 5の指紋センサーは電源ボタンとは別で認証精度もあまりよくありませんでした。
Xperia 5 IIの指紋センサーはXperia 5のものより面積が大きくなっており、Xperia 1 IIもXperia 1から認証精度が改善されたとの報告もあるのでいるので期待です。
Googleアシスタントボタンの搭載
電源ボタンとカメラボタンの間にGoogleアシスタントボタンが搭載されました。
このボタンに他の機能を割り当てられるかはまだ分かっていません。
またこの位置にボタンがあると、ジンバルやスマホホルダーなどに正しく固定できるか、ボタンが反応しないか、そういう問題があると思います。
このボタンについては賛否が分かれそうですね。
Xperia 5 IIの残念な点
ワイヤレス充電非対応
残念ながらワイヤレス充電には非対応になりました。
大容量バッテリー搭載、本体薄型化、イヤホンジャックの搭載などで内部スペースはかなり削られていると思いますので仕方ないかと思います。
まとめ

さまざまな面でXperia5から大幅にスペックアップしました。
横幅68mmというコンパクトなボディに現状最も高速なSoC・Snapdragin865を搭載したスマートフォンは他にはなく、唯一無二の存在です。
発売は10月15日前後との噂もあり、楽しみに待ちたいと思います。
またXperia 5 IIの発売で旧型となってしまったXperia 5ですが、サイズはほぼXperia 5 IIと同じで高速のSnapdragon855を積んでいますので、まだまだ現役で使っていけます。
Xperia 5 IIの発表・発売でXperia 5の価格はこれから更に下がっていくと思われます。
Xperia 5もを狙うのもありかと思います。