- SwitchBot「温湿度計」と「温湿度計プラス」の違いは?
- SwitchBot「温湿度計」・「温湿度計プラス」はどんなことができる?
- SwitchBot「温湿度計」を持ってるけど買い替えた方がよい?
- SwitchBot「温湿度計プラス」はどんな人に向いている?
こんな疑問をお持ちの方に、本記事では新登場のSwitchBot「温湿度計プラス」を通常版の「温湿度計」と比較して詳しく紹介します。
初めての温湿度計に、またSwitchBot温湿度計をお持ちの方で買い替えを検討されている方に、この記事を参考にしていただければ失敗しない選択ができます。
「温湿度計」と「温湿度計プラス」の5つの違い
SwitchBot「温湿度計」と「温湿度計プラス」の違いは大きく分類すると5つあります。
外観の違い
スクエア型でシンプルな「温湿度計」に対して、「温湿度計プラス」は縦長になり、角もより丸く柔らかい雰囲気になりました。
- 「温湿度計」…幅55mm×高さ55mm
- 「温湿度計プラス」…幅64.5mm×高さ79mm
画面のベゼル幅はほぼ同じですが、「温湿度計プラス」はベゼルが立体的になっていて画面がより奥まっています。
上から下まで同じ奥行の「温湿度計」に対して、「温湿度計プラス」は上に行くほど細くなっています。
よって「温湿度計プラス」はスタンドを畳んだ状態でも画面に少し角度がついています。
- 「温湿度計」…奥行24mm
- 「温湿度計プラス」…奥行21.6mm(最厚部)
センサーの穴の位置と数が違っていて、「温湿度計」は上面に1つですが、「温湿度計プラス」は側面と背面に2つの穴があります。
センサーはどちらも同じ「スイス高精度センサー」が搭載されていますが、2つの温湿度計を隣に置いても微妙に温湿度が違うのは、このセンサー穴の違いかもしれません。
スマートディスプレイのAmazon Echo Show 5の隣に置いてみました。
「温湿度計」はフォントが細いので離れた位置からだと温湿度が少し読み取りづらい印象です。
カラーはどちらも白だけなので、黒があったら良かったんだけど…
画面サイズと表示の違い
「温湿度計プラス」は画面が大きくなっただけではなく、文字も太くなって視認性が向上しました。
また、画面の余白が多めにとってあり、スッキリとしています。
「温湿度計プラス」の方が離れた場所からでも数字が見やすいです。
「温湿度計」は背面のボタンで温度の単位を「℉」に変更可能ですが、「温湿度計プラス」はできません。
細かな違いですが、よく見ると電池アイコンの本数が違います。
電池の残量に応じて本数の表示が変わるかどうかの確認はできませんでしたが、どちらも電池の持続時間は1年以上ということなので問題ないでしょう。
「快適度」機能の有無
- 「温湿度計」…快適度機能なし
- 「温湿度計プラス」…快適度機能あり
「温湿度計プラス」には、新たに「快適度」機能が搭載されました。
温度や湿度に応じて、画面にDRY(乾燥)、COMFORT(快適)、WET(湿潤)のアイコンを表示してくれます。
SwitchBotアプリ上でも表示してくれます。
「温湿度計プラス」の設定画面には、快適度の項目が追加されています。
それ以外の項目はまったく同じです。
快適度の設定はカスタマイズ可能です。
例えば上の写真の設定の場合、温度が20℃〜26℃、湿度が30%〜70%の場合、COMFORT(快適)のアイコンが表示されます。
また、湿度が29%以下の時はDRY(乾燥)、71%以上の時はWET(湿潤)のアイコンが表示されます。
スタンドと設置方法の違い
「温湿度計」と「温湿度計プラス」はスタンドの構造が大きく違います。
- 「温湿度計」…スタンド脱着式(角度2段階)、金属面に貼り付け
- 「温湿度計プラス」…スタンド内蔵式(角度3段階)、金属面に貼り付け、壁に引っ掛け
「温湿度計プラス」のスタンドは2段階になっていて、そのまま置く場合と合わせて合計3つの角度で使用できます。
先にも書きましたが、底面より上面の方が奥行きが短いため、そのまま置いた状態でも少し角度がついています。
「温湿度計」のスタンドは1段階のみで角度の変更はできません。
そのまま置くか、スタンドを立てて置くかの2パターンです。
「温湿度計」のスタンドは取り外しができます。
硬質のゴムのような素材でできていて、背面の隙間に差し込んで使用します。
「温湿度計プラス」の背面にはネジ用の穴が空いていて、壁などにネジをつけてそこに引っ掛けることができます。
「温湿度計」も「温湿度計プラス」も、どちらも本体に磁石が内蔵されていて、冷蔵庫のドアなど鉄製のものにピタッと貼り付けることができます。
磁石なので当然、ステンレスやアルミなどには引っ付きません。そういった場合は付属の金属プレートを使いましょう。
本体のデータ保存期間の違い
「温湿度計」と「温湿度計プラス」は本体に保存できるデータの期間が違います。
- 「温湿度計」…30日間
- 「温湿度計プラス」…68日間
SwitchBotアプリに接続すると本体にたまったデータはクラウドに保存されます。
もしSwitchBotアプリに接続していなかった場合は、古いデータから順番に消えてしまいます。
右の写真は、長い間SwitchBotアプリに接続していなかったため、その間のデータがない状態です。
「温湿度計」と「温湿度計プラス」の仕様比較
SwitchBot 温湿度計 | SwitchBot 温湿度計プラス | |
---|---|---|
液晶サイズ | 2.1インチ | 3.0インチ |
本体サイズ | 幅55mm×高さ55mm×奥行24mm | 幅64.5mm×高さ79mm×奥行21.6mm |
重量(電池含) | 72g | 89g |
快適度の表示 | × | 〇(乾燥、快適、湿潤) |
測定範囲 | -20℃~80℃、0~99%RH | -20℃~80℃、0~99%RH |
温度精度 | -20℃~0℃:±0.4℃ 0℃~65℃:±0.2℃ 65℃~80℃:±0.3℃ | -20℃~0℃:±0.4℃ 0℃~65℃:±0.2℃ 65℃~80℃:±0.3℃ |
湿度精度 | 10~90%RH:±2%RH 0~10%RH、90~99%RH:±4%RH | 10~90%RH:±2%RH 0~10%RH、90~99%RH:±4%RH |
電池 | 単4電池×2本 | 単4電池×2本 |
アラート通知 | ○ | ○ |
データ記録 | ローカルストレージ(本体):30日間 サーバーに保存:限りなし(ハブが必要) | ローカルストレージ(本体):68日間 サーバーに保存:限りなし(ハブが必要) |
電池寿命 | 360日間以上 | 360日間以上 |
定価 | 1,980円 | 2,480円 |
使用電池はどちらも単4乾電池が2本です。
SwitchBotアプリでできること
SwitchBotアプリでできることは、「温湿度計プラス」の快適度設定以外は「温湿度計」もまったく同じです。
スマホで温湿度をリアルタイム表示
Bluetoothで本体とSwitchBotアプリをインストールしたスマホなどを接続すると、温度と湿度をリアルタイムで確認することが可能です。
また別売りのSwitchBotハブミニを使用すれば、Bluetoothの届かない外出先でも温湿度を確認できるので便利です。
過去のデータをグラフ表示(時・日・週・月・年)
グラフをタップすると、その時点の温湿度がポップアップ表示されます。
温湿度の異常をスマホにアラート通知
アラート設定値を超えるとスマホにアラート通知してくれます。
外出先で自宅の温湿度の異常を教えてくれるので助かります
アラート通知はSwitchBotアプリ内でも赤文字で強調表示されます。
アラート設定はカスタマイズ可能で温湿度が○℃以下、○℃以上になった時や、○℃〜○℃の間になった時(インバース)に、SwitchBotアプリをインストールしているデバイスに通知することが可能です。
乳幼児やペット、観葉植物などの温湿度管理などに使えて便利ですね
スマート家電やSwitchBotシリーズ製品と連携
SwitchBotハブミニを使用すればGoogle AssistantやAmazon Alexaと連携したり、SwithBotシリーズ製品と連携することが可能です。
例えば、設定温度以上になった時にエアコンを運転する、設定湿度以下になった時に加湿器を運転する、といったことが自動でできます。
Amazon Alexaに接続して、Echo Showに「アレクサ、温湿度計の温度は?」と聞くと「温湿度計は〇〇℃です」と答えてくれます。
SwitchBot温湿度計プラスレビューのまとめ
「温湿度計プラス」は、画面の大型化・2段階のスタンド・快適度の表示の3つが主な進化点です。
見やすい画面と便利なスタンドは、さまざまな場所でシンプルに温湿度計の画面を目で見て確認するという一般的な用途では大変使いやすくなりました。
一方、温湿度の遠隔チェックやアラート通知、データログを取るといったスマートフォンやスマート家電と連携して行う機能に違いはなく、そういった使い方がメインの場合は通常版の「温湿度計」でも十分です。
「温湿度計」と比較すると「温湿度計プラス」は価格が高い以外のデメリットがないため、どちらか迷われている方は「温湿度計プラス」がおすすめです。